起立性調節障害による朝の頭痛や吐き気・・・催眠の暗示療法が有効な事例。
2018-05-20 ご父兄からのコメント, 起立性調節障害改善例
中学1年生で170センチ以上あり体格もガッチリとした男の子がご両親と一緒に来所されました。
小学校6年生の後半から、朝起きると気分が悪い、しんどいと言って学校へ行き渋るようになる。しかし1時間か2時間くらい経つともう普通で元気な様子をみせる。父親は当初仮病だと言って、無理矢理行かせたりしましたが、本当に青白い顔をして吐くことが何回かあったそうだ。そこで近所の内科医院に行って診てもらうが「異常はない」とのこと。大きな病院へ行くと起立性調節障害と診断される。最近の朝の状態も気分の悪さは変わらないとのこと。でも週に1回〜2回位は学校に行くとのこと。遅れて行く日が多いという。ひとつ確かなことは学校から帰って来たときはとても元気で、朝とはまったく表情も雰囲気も違うとのことだ。
今、どんどん身長が伸びているとのことで、お母さんに聞くと「身長が伸び出したころから、その気分の悪さが頻繁に出てきて、それまではまったくと言っていいほど問題はなかった」とのこと。
そこで催眠が最も得意とする暗示療法を1週間で2回施療する。お母さんによると1回目の次の朝「しんどいと言いながら学校へ行きました。遅れて行く日もありますが、休まずに行っています」とのこと。今回は暗示療法はマイナスの身体反応をプラスにイメージさせる心理療法のひとつで、K君と催眠とが相性の良いこともあり、スムーズに復学へとつなげることができました。