OCMC

Osaka Child Mind Center

社団法人 大阪市こども心理センター

日本で唯一こども専門の催眠療法室併設

NHKで「不登校は不幸じゃない」の番組を放送

2022-10-19  新着情報

NHKで「不登校は不幸じゃない」という不登校児をテーマにした番組が放映してました。

ちょっと失礼な・・・なんでこんなタイトルをと、疑問を感じたのが、私の素直な印象です。

私から言わせれば「不登校=不幸」ではありません。不登校になった親子は「不幸」では、悲しすぎますし、世相からすれば、またコロナ以降の不登校が顕著な拡大が続く中、そのような見方をされる人たちがいるのを否定はしませんが・・・そもそも不登校=不幸である、という思考自体間違っていると思っています。

確かに、親にとって不登校の時期は「苦しくて、辛くて、悲しい時間」なのは間違いではありません。原因は何なのか、ひょっとして育て方が間違っていたのではとか、あの時、きつく叱ったからなのではないかとか・・など自分を責める時もあります。また友達や学校に問題があったのではと、疑心暗鬼に陥ることさえあります。

その番組に出ていたO君はなんと小学生から10年間、不登校だったのですが、大学に行き、卒業後は起業家となり、自分の不登校時代はこのように過ごした、友だち関係もこのように作ったなどなど、経験をもとに全国で講演しているとのことで、今は幸せに生きているとのことです。彼が言うには、不登校になってからの方がゲーム関係で知り合い、友達が多くなった、かつ彼らとコミュニテイを形成することで、性格も明るくなったと語っています。
むしろ学校に行かなければと、常に学校の存在にこだわっていたときの方が毎日辛かったのと語っていました。

子供にはそれぞれの個性があります。自立型、依存型、慎重型、逃避型などなど・・・

それはその子の性格であり、思考であり、特性なのですが、思春期を過ぎると、大人に向けての考えが一歩進みだします。つまり人間としての意識が高くなつてくるのです。

そうすると不登校の多くの子は16歳位か〝自己修正能力を発揮してきます。

そのデータの裏付けとなるのが、中学時代全く不登校だった子も、通信制高校へ行き99%が卒業し、全日制コースの子なら、そのうち57%が大学へ、17%が専門学校へ進学しています。また17%が就職しています。なんと90%以上のお子様が、自立に向けての道を歩み始めようとします。

ご来所されるお母様には「今不登校であっても、そんなに心配しなくて大丈夫ですよ」とお話ししています。中には国立大学や有名大学に合格する子も実際います。

でもお子様が中学生で不登校中のお母様にとっては、先が見えないだけに心配なのは間違いありません。日々悩まれ、苦しまれています。たとえ天下のNHKから「不登校は不幸じゃない」と言われても「はい、そうですか」とは簡単には納得できないですよね。

私からすれば、テレビ出演していたO君のお母様も、大いに悩まれ、先の見えないようなトンネルの中を歩くように、苦しまれていたことは間違いないと思います。その息子が大学を卒業し会社を起こして頑張っている姿を見て、安心されていることでしょう。今だから、アッハッハと笑い話にできるのです。

でも私からすれば、あなたもお子様が18歳〜20歳くらいの時は、きっと笑えるときが、きっと来るはずです。

そこで当センターから一言付け加えさせていただけば、もしO君が小学生あるいは中学生の時、当センターに来ていれば、もっと早く解決していたと、断言できますよ、と言いたいです。詳しくは下記のホームページへ。

https://www.ip-lambda.com/search/medical/osaka/osaka/minamimorimachi/shop/2490/page/363464/399715/