催眠は魔法でも万能でもありません

2021-02-25　 新着情報

テレビのバラエティ番組や世界衝撃映像等で時々催眠が取り上げられています。
それを見ていると催眠療法のプロである私たちにもビックリすることがあります。

そう、プロである私たちでさえ「えぇ、そんなことができるの」と思うほどです。
たしかにアメリカではショー催眠という、エンターテイメントとしてのショービジネスがあります。
1000人位の観客を集めて、その中から20人前後ステージに上げて実際に催眠にかけ、
おもしろおかしく見せてくれるのです。

もちろん観客が会場に入り、ドアを閉めた段階で、ショーの前に簡単な集団催眠を行なうのです。
催眠術師やスタッフがその中で、催眠に入りやすい人をピックアップしてステージに上げているのです。
ショーの前の集団催眠で彼らはすでに催眠にかかっていますから、後は簡単です。

日本のテレビでもそれを取り上げていました。やはりすごいテクニックです。
テレビを見ている人は催眠って凄いと思われます。催眠術師の言うがまま、されるがままです。
まるで催眠術は魔法で、万能のようです。

それを見て親御様は凄いとか、怖いと思われたり、あるいはヤラセとか、きっちとインチキとか
思われる方もおられます。

しかし心理療法としての催眠と、ショー催眠は全く別のものであるとご理解ください。
アメリカでは心理療法は病院で行なわれるような医療の一環なのです。
日本でも大学病院や心療内科でも催眠療法を採用されているところが増えてきています。
ぜひぜひ、催眠療法とはいかなるものかをご理解の上、ご検討いただきたいと思います