OCMC

Osaka Child Mind Center

社団法人 大阪市こども心理センター

日本で唯一こども専門の催眠療法室併設

不登校を催眠療法で改善した復学実例2

2023-04-02  復学事例

催眠施療後、約3週間後に復学

不登校6ヶ月の中学3年になったばかりの男の子が来所。背も170cm以上と高く、体つきも大人のような雰囲気で、スポーツクラブに入っていたという。お母さん曰く「中学1年の終わり頃から、頭痛や吐き気がするといいだし休みがちになり、それでも週4日前後は遅れてでも登校していたのですが、中2の夏休み明けから、不登校気味になり10月◯日以降完全に行かなくなりました。心療内科や児童精神科や小児科をまわり起立性調節障害と診断はされましたが、昼前には元気になってゲームに夢中で・・・先生にそのことをいうと様子を見まもりましょうとか、思春期によくあることで、マシになってきますから、といわれたり・・・もちろん起立性調節障害の薬や緊張を和らげる薬ももらいましたが、改善しなかったです。とにかく新学期になっても動かず、来年受験なので・・このままではもちろん受験どころではないので・・・・心配で心配で」。と手帳にお子様の日々の様子をきめ細かくメモされていて、それをもとに話されていました。

今も朝の頭痛や吐き気はあるが、だいぶマシになったと本人の弁。

そこで二人だけで話し合いました。
「普通の高校へ行きたいので学校へは絶対戻ります」と言います。しかし中3の不登校のお子様はほとんどがそのような発言はします。しかし続けて彼は「行きたい高校があります。やりたいスポーツの強い高校で、ぜひ合格したい」「じゃーいつ頃戻るつも?」と問うと、「早く戻りたいけど・・・」「けど、どうなの?」と問うと「行きづらいです。それにまだ朝の頭痛もあるし・・」「そう、行きづらいか?」「はい」と正直に返事。
「背は高くなりたい」と問うと「はい、180は超えたい」というので、【成長ホルモンのいたずら】の話をしたら、顔つきが一気に変わりました。つまり朝の不調の原因は成長しているからだよというのを図を書いて説明したら、結構納得したようでした。

催眠療法を施すと、結構相性が良く深く入る。その内容は・・
20才になった自分をしっかり見えたとのことで、大学生になっていて「お前ならできる」「逃げても解決しない」「もうすぐ立ち向かえるチャンスが来る」との言葉ももらった。
そして未来の自分は背も180センチを超していてカッコよかった。スポーツで頑張っている理想的な未来が見えた。

催眠終了後、行ける自信が持てた。戻れます。との返事で、かつ気づきに近い言葉も出て、効果を感じました。

1回の催眠で登校まで3週間、本人曰く、毎朝「行こうか行こまいか」と悩んでいたそうですが、最後は未来の言葉が決め手になって「勇気を持って、命がなくなるわけではない」との気持ちで登校したとのこと。復学したことは受験前に再度来所した時にお聞きしよかったと心から思いました。そして再来所の目的は『集中力UP」の催眠でした。もともと理解力も高く、成績も良かったとのことです。高校も希望通り合格されました。

お力になれて良かったです。うれしいの一言です。

#不登校 #大阪