OCMC

Osaka Child Mind Center

社団法人 大阪市こども心理センター

日本で唯一こども専門の催眠療法室併設

中学1年/AK君の場合【起立性調節障害改善例】

2016-08-28  起立性調節障害改善例

中学1年生で170センチを超える高身長のAK君。両親も兄も180センチを超えるという、なんとまぁ大きな家族。お話を聞くとご両親も高校・大学とバスケットボールの選手で、AK君も中学校でバスケットボール部に所属している。当方に来られたのは不登校が原因ではなく、毎朝、気分が悪い、目がまわるとのことで、小児科へ行くと起立性調節障害と診断され当方へ見えられました。

そこで彼と二人だけで面談しました。

AK「とにかく朝の1~2時間くらいつらいです。目が回るし、気分が悪いし・・・」
私「朝ご飯は食べれますか」
AK「はい、気分悪いながら食べています」
私「学校へは行っているの?」彼はバスと電車に乗って通学しています。
AK「なんとか頑張って行けています」
私「気分の悪いのはどれくらいで治まっていますか」
AK「学校につくころにはだいたいましになっています」
私「いつもそんな感じだから、学校に行けているのかな」と話しを向けると
AK「吐きそうになりながら家を出るときもあるので、つらいです。でもだいたいそれでも学校に着く頃にはましになっているので・・・その感覚があるから行けていると思います」
私「しんどくて休んだ事はありますか」との問いに
AK「7~8回くらい休みましたけど、休んでいいよ、いわれるとすぐにましになりました。学校嫌いなんですかね。自分では嫌いではないんですが」
私「学校はきらいではないんだ。すごいね。」
AK「勉強は嫌いだけど、友達もいるし、バスケットも面白いし・・・」
私「じゃー毎日休まずに行けるようになれたら、うれしい?」
AK「そうだけど、なにか微妙・・・。でも朝すっきり元気だと気持ちよく学校へ行けると思う」

そこで、朝しんどくても、そのしんどい理由をプラス転化させることで、気持ちよく学校に通える暗示療法を施しました。
その後、AK君はほとんど休む事なく登校しました。
朝の段階で、たとえば10時位までに吐き気や頭痛、めまいが治まるお子様の場合、暗示療法が有効です。