OCMC

Osaka Child Mind Center

社団法人 大阪市こども心理センター

日本で唯一こども専門の催眠療法室併設

抜毛症のお子様が改善。

2019-03-09  新着情報

抜毛症のお子様が、髪もしっかりと生え、見事に改善

両サイドの地肌が隠せなくなって当センターへ

1年ほど前、東海地方から11歳の女のお子様がお母様と来所されました。ご要望は抜毛症の改善です。
カウンセリングルームに入った時、お洒落な柄の長い帽子をかぶり、ちょうど首から肩にかけてややロングのヘアスタイルでした。
約2年ほど前から抜毛の症状を呈し、心療内科とか大学病院も行ったけれど、なかなか止めないとのお話で、結構地肌が見える位までにひどくなってきたとのことで、思いあまって催眠療法を試してみようと思ったとのことでした。
帽子を取っていただくと、ウイッグを着けていたので、それもはずしていただきました。頭頂部はややうすく地肌が見え、両サイドは隠すのが少しむつかしいかな、という位進んでいました。

学校へは黒い粉をふりかけて・・・

いつ抜いているのと聞くと「家にいてる時とか、寝ている時とか・・」お母さんが「朝、起こしに行くと枕のまわりにいっぱい毛があって、これ、どうしたの、いつ抜いたのって聞いても、本人は寝ている間に知らず知らず抜いていたというのです。本当に心臓が止まるかと思うくらいショックでした。最近は中学進学のこともあるので、家にいるときは目を光らしているのですが、やはり寝ているときが問題ですね。以前に比べてもあまり変わらない気がします」本人曰く「ダメなのはわかっているし、女の子としてもこのままじゃ恥ずかしいし、でも気がつけば抜いているという感じで、止めようと言う強い気持ちはあるのに、なぜか手が知らず知らずの内に自然と行って抜いている感じです。でも本当に止めたいのですけど・・・」「でも抜く時ってイタッとか、ピッとか、あるいは抜く喜びみたいなそんな感覚があるかとは思うけど・・・どうその辺は」「そういやー、そうですね。でもいつも抜いているから鈍感になっているかも・・・でも抜くのをやり始めたころ、確かに抜く時の気持ち良さみたいなのがありました。なにか、肌から抜けて行く瞬間というか、抜けるぞっていう瞬間の快感みたいなのが・・・先生の話しでそんなのがあったのを感じましたね」「今は、まったくないですか」「うーん、どうかな、あるかな、ないかな、微妙かな」
今は朝、学校に行くとき黒い粉をかけているとのこと。でも暑い日は汗などが心配だそうです。プールの時間も水が頭にかかると水といっしょに流れて行くのだそうです。

最後の頼みの綱の気持ちで来所。

そこで当センター独自に開発した抜毛対策セラピーを施療しました。催眠との相性も良く深めに入りました。2ヶ月間にわたって計4回来所されました。最後に来所された際「目に見えるようにして毛を抜かなくなったと感じたのは、3週間くらいだと思います。1週間がたってもやはり毛を抜いていたのでまた先生のところにお願いして、それ以降ですかね。何となくそのような気配を感じたのは。1ヶ月を過ぎると抜けたところに新しい毛が出てきて、今では地肌の見え方がだいぶマシになってきました。あちらこちらに行ってダメだったので、本当に最後の頼みの綱の気分で来ましたが、本当に良かったです。大阪まで来たかいがありました」とおっしゃっていました。

 

兄弟そろって抜毛症のお子様が来所。3回の施療で大きく改善!

二人とも頭部は半分近く抜けている重症状態。

近県から来所の小学校3年生の男のご兄弟二人です。柄の長いお洒落なキャップをかぶっていましたが、帽子を取ると「ひどいね」とつい口が出てしまうほど、私共もびっくりの状態です。おでこから頭頂部にかけて、たとえて言うと申し訳ないですが、はげ山にタケノコがニョコニョコ生えているような状態でした。両サイドも耳の前と後ろにはしっかりと残っていますが、結構抜けている状態で、また頭頂部から後頭部にかけても抜いているのがはっきりとわかります。兄弟ともにほぼ丸刈りで、お母様が長いと抜いてしまうので髪を切ってしまったそうです。丸刈りにしてもやはり抜毛は止まらないと言います。ちょっとでも出てくると抜いてしまうのだとか。
「どうして抜くの」と聞くと「抜く時に気持ちがいいから」「抜く時のピッとした皮膚の痛みが気持ちいい」と答えます。
はじめは弟だけの癖だったのに、それがいつのまにか兄に移ってしまってから、余計ひどくなったとか。「ふたりともだんだんエスカレートしている状態で、抜く姿を目にするたびに、私もヒステリックに怒ってしまいます」とお母様。

眉毛、まつ毛もすべて抜いてしまい、少しこわい顔に!

そして髪の毛だけでなく、眉毛、まつ毛もすべて抜いて、顔に眉毛、まつ毛というアクセントがないため、目をつむるとまさに“のっぺらぼう”です。そこでその場でiPadを使ってふたりの目をつむった写真を撮り、兄弟に見せました。「ワッ、キモ」「いやや」と言って弟の方は泣き出すしまつです。
「このままでいいのかな?、もっともっと抜くの?」と問うと「もうあかん、もうやめる」とふたりの言葉。