OCMC

Osaka Child Mind Center

一般社団法人 大阪市こども心理センター

日本で唯一こども専門の催眠療法室併設

精神疾患の一つ抜毛症、中には不登校になるケースも。

2017-04-17  新着情報

1人目/受験のストレスが原因?勉強に頑張りながらも抜毛やめられず。

私立中学をめざす男の子。勉強中に抜く癖が・・・

小学校6年生の男の子がやってきました。スラーっとした感じでなかなかのハンサムです。当所に来られたのは、学習催眠が目的でした。私立中学を目指しているとのことで、第一志望と第二志望があり、両校とも大阪では有名な中高一貫校です。「週3回塾に通っていて、トップクラスには行かないけれど、中より上位の方です。正直両校ともレベルが高くて、今当落線上にいます。塾の先生が少し集中力が足りないような気がするので、集中力を高めさせる方法があるのならさせてください」と言われ、当所の学習催眠を受けに来られました。
何回か受けに来られた後、頭のつむじの下側に十円くらいの大きさのハゲがあるのが気がつきました。その部分だけ真っ白になっていて、なぜ今まで気づかなかったのか不思議に思いました。お母さんに聞くと、ここ半年位から何やら毛を抜く癖が始まり、勉強している時に抜いているようです。

目立たない工夫をするも、徐々に広がりが・・・

皮膚科へ行くと「脱毛ではなく抜毛」と言われびっくりしたそうです。そして心療内科へ行くように言われたとのことで、心療内科の先生からはあまり毛を抜くことを言い過ぎないことをアドバイスされますが、なかなか治らないばかりか、だんだんその円が大きくなってきているとのことです。私が、全然気づきませんでしたと言うと、お母様はまゆ毛を濃くする化粧品を塗り付けて目立たなくさせていたとのこと。また抜毛の部分が後頭部からやや下側にあるため、毛で、少しくしをとけばごまかせるとのことで、本人にも学校や塾の時にはクシをもたせているとのことです。
学習催眠の方は、順調に進み、その成果に塾の先生もびっくりされているとご報告を受けました。塾の先生いわく「しっかり聞いているようでかなり集中できているようで、大きな進歩で驚きました」といわれたとのこと。

「毛を抜くと気分が悪くなる」を継続インプット。効果あらわる。

さて抜毛の方は、集中力よりも効果がでるまで、やや時間がかかりました。癖となっているだけになかなか手強く改善には回数がかかりました。彼の場合のスクリプトとして「右手を後頭部に持って行くと、ほら気分が悪くなる」というのを催眠で潜在意識にインプットし、事実催眠中、その抜毛を疑似体験すると「うわっ、気分が悪くなる」とその時はかなり効果が期待できるイメージがありましたが、2〜3日もするとまたプチプチ抜いているのでしたが、このスクリプトを続くていくと、目に見えて少なくなり、また抜いていた部分に産毛が生え出しました。
さて学習催眠の結果ですが、第一志望も第二志望も合格で、最終的には好きな部活がある第二志望の中学校に進学を決めました。数ヶ月後お母さんからメールをいただきました。おかげで抜毛がなくなり、毛も生えてきてもう化粧品を塗らなくても、わからなくなった

 

2人目/クラスメイトのからかいで、不登校気味に!

抜毛は受験ストレスの解消手段と診断される

高校1年生の男子です。両親も一緒にお越しになりました。中3の中頃から抜毛の癖がなかなか治らず、催眠療法が良いと聞き来所されました。
お父さん曰く「受験でストレスが溜まっていて、そのストレスを解消する手段として抜毛を繰り返したいたのではと心療内科の先生に言われました」とのことです。
しかし高校に入学しても抜毛がなかなか治らず、また後頭部が花火のような状態になり、クラスでも皆から笑われる等して、今はちょっと不登校気味の状態だそうです。たしかに後頭部を見てみるとつむじ当たりは真っ白に抜けて、さらにその周囲3〜5センチくらい毛が半分以上抜かれてる状態です。

よくわかっています。でも知らず知らず手が行って抜いている自分がいる。

本人は「いや〜、よくわかっているのだけれどついつい手が行ってしまって、しかも気がついたら抜いている感じで、やめようやめようと思っていても、何か本当に知らず知らずの内に抜いているというのが実情です」と語り、さらに「この間、後ろの席の子から頭を突かれたり、皆から笑われたりとちょっとショックで、学校へ行くのがだんだんと苦痛になっています。正直ちょっとつらいです」と深刻です。今は週1回から2回学校へ行っているとのことで、ヘタをすれば留年になるかもと本人も危機感を抱いています。
でもわかっているのに止められないのが抜毛症の恐いところです。

クラスでからかわれたり、笑われたりして、不登校気味!

確かに後頭部を見てみると、はっきりわかるほど抜けています。2センチほどの完全な抜け毛状態を真ん中に直径8センチほどの薄い状態がグラデーションのようになっていて、ちょっと隠せない状態。その真ん中部分に友達等が指で突いたり、鉛筆で突いたりしてくるのだそうです。抜毛症と言われると、専門家なら理解できますが、分からない人は「えっ、高校生で若ハゲ?」と思ってしまうでしょう。
そして催眠療法を開始しました。「その部分に手を持って行くだけで気分が悪くなる」というスクリプトで施療しました。5日に1回くらいのペースで来所され、お母さん曰く「3回目から効果が出てきています。学校も休む日数がグット減ってきています」とのこと。
約1ヶ月で5回施療し「だいぷマシになり少し様子をみます」という親御様の話しがあり、終了しました。後日、あれから抜毛がほとんどなくなり、毛も生え出してきているとのこと。また学校も完全に不登校状態から脱出しているとのことです。

この2つのケースは、療法とも改善したケースですが、やはり上手くいかないのもあります。しかし大事なのは、催眠療法を継続することにつきることだと、私自身確信を持って言えます。

抜毛症のお子様を持つ親御様も、ぜひ今回のケースをご参考にしていただければたいへんうれしく思います。

 

3人・4人目/小学生の兄弟で抜毛症。抜く痛さの気持ち良さが面白いと

まつ毛、眉毛までも抜く対象に、ちょっと重症気味のご兄弟。

やんちゃな顔をした小学校4年生と5年生の男の兄弟がお母さんと来所されました。事前に電話で抜毛症とお聞きしていました。しかしびっくりしまし た。今まで何人かの抜毛症のお子様を見た経験から言わせていただくと、失礼ながらここまで抜くかというくらい抜いていました。頭は生え際から後頭部にかけ てタケノコ山の状態。まつ毛も眉毛もほとんどないというひどい抜毛症で、小児科、心療内科、子供カウセリングなどあちこちと行かれたそうです。

毎日毎日、怒鳴ってばかりです。ほとほと疲れましたとお母様

「抜くたびに私もヒステリックに注意していて、医者からはあまり言わないように言われてはいましたが、やはりいたたまれなくなり怒ってしまいましたね。私自身が疲れ果てて、どうにかなってしまいそうで・・・もう先生のところが最後の頼みの綱と思ってきました」
抜毛症を発症して1年半ほどで、最初は兄から始まって弟に伝染したとのことです。
お子様とだけで面談しました。「なぜ抜くの?」と聞くとしばらく黙っていた後「知らんうちに抜いている」とお兄ちゃん。「手が気づいていたら頭に行っているし、ちょっと恥ずかしいから、やめたいけど・・・」
「でも抜くと気持ちがいい」と弟の言葉。「なぜ気持ちがいいの」と問うと「抜くと痛いけど、その抜くときの痛みが気持ちいい」と答えます。兄も同じだそうです。

催眠当日、即効性がありましたが、翌日にはまた抜毛を始める。

今は自分の頭を見て、2人ともやめなければと思うけども、やめられないとのこと。
そ こで催眠をかけ、「これから抜くとメチャ痛くなる」とインプットしました。試しに抜いてもらうと「ワァ~痛~」と声をあげます。でもその直後、2人は顔を 見合わせなぜかニコニコ。「どうしたの?」聞くと「メチャ痛いけどその分メチャ気持ちがいい」というのです。「えっ」と思わず笑ってしまいました。

そこで今度は方向転換して「メチャ気分が悪くなる」とインプット。これもその場で即実体験、成功でした。10日後に再予約をいただきました。
2日後おかあさんから連絡がありました。「全然ダメでした。催眠をかけたその日は全く抜かなかったけれど翌日には戻っていました」との話で、私も催眠のかかり具合からして5日前後は大丈夫と思っていたこともあり、少なからずショックを受けました。
ところが予約の1日前に電話がありその内容は「明日の催眠をキャンセルする」とのことで、てっきりあれからバンバン抜毛していると思いきや、催眠1週間後から2人同時に抜かなくなったとのこと。もう少し様子を見ますと言われ、とりあえず2週間後の予約をいただきました。
そしてまた予約の1日前にお電話をいただきました。「あれから2人とも全く抜かなくなりました。ありがとうございます」とのこと。

催眠療法、1週間後から抜毛を止める。悪癖を止めるケースではよくあること。

実は催眠療法では、このようなケースはよくあることです。
当 療法所では、爪噛み、皮むき、貧乏ゆすり、首振りなどの様々な悪癖改善のために来所されますが、催眠後1週間くらいから効果が出てきたというお話をよくい ただきます。親としては即効性を期待して来られるだけに、翌日になっても効果が見られず、何処へ行ってもダメだったと嘆くお母様もいらっしゃいますが、1 週間後からの効果に皆さんが驚かれます。
悪癖で悩むお母様、ぜひぜひ催眠療法をご検討ください。